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Gift from the Sun 
微笑むような表情の真っ白なイルカ
ベルーガ

全身真っ白で、まるで大きく微笑んでいるような口元が印象的なベルーガ。その愛嬌ある風貌から、世界各地の水族館でも大人気で、一般的にシロイルカとしても知られています。シャチやイッカクなどと同じハクジラの仲間で、北極海を中心に世界で約10万頭が生息。その多くはカナダ北部に集中しています。

ベルーガをよりひょうきん者に見せているのが、〝メロン〞と言われる大きく突き出した額です。これは柔らかな脂肪でできており、形も変幻自在。鼻から発した音波はメロンを通って様々な音となって外に発信されます。これによって親子や仲間の間でコミュニケーションが交わされ、また氷の下などでのエコー・ロケーション(音の反響による位置測定)が行われます。かつて、洋上でその高く響く音を聞いた船乗りたちは、ベルーガにひときわ親近感を持ち、「海のカナリア」と呼んでいました。

夏には、川と海が合流する河口付近に集まって出産、子育てをします。こうした場所はプランクトンが発生しやすいため、これを目当てにした小さな魚も多く、それらを目当てにベルーガの群れも引き寄せられるのです。とくにマニトバ州、チャーチル川のハドソン湾河口は、約3000頭がやってくる一大集結地。7月、近くにあるチャーチルの町からは、ボートに乗ってこのベルーガの大群を見るツアーが行われており、大人気となっています。

Photo: Destination BC/Tom Ryan, Vancouver Aquarium/Noel Hendrickson, Travel Manitoba